
3)総合防災訓練 災害発生前や発生後時には、国、県、市町村、防災関係機関、自主防災組織等がその発生に傭えての対策や災害発生後の応急対策に係る措置の訓練を総合的に行うものである。その行動としては情報の収集と伝達、避難の指示、救出救護を初めとする的確で迅速な対応が同時に要求される。 そのため、防災訓練には住民の参加はもちろんのこと、防災関係機関等を含め、情報伝達と広報訓練、交通対策訓練、混乱防止訓練、火災防御訓練、ライフライン復旧訓練など実際と同様な対応を取る個別訓練を有機的に連携させた総合的な内容とする。 さらに、応援協定を締結している地方公共団体との間で、必要な物資、人員及び資機材を相互に提供し、受入れ等を行うなど広域応援訓練も取り入れ充実を図り、訓練の反省を踏まえて問題点の把握が可能となる。 実施する日は、概ね毎年防災の日である9月1日となっている。 <例>静岡県が実施する地域防災訓練(12月第一日曜日) 東南海地震災害を教訓として、発生した日に県、市町村単位で災害対策訓練を行うことにより、再び同じような被害を発生させないよう迅速な防災行動を体得し、地域防災の互助の意識づけをすることを目的に実施している。特に、東海地震が突然発生し各市町村が孤立したとの前提でおこなうため、津波対策訓練や応急救護訓練、避難生活訓練には効果的である。
前ページ 目次へ 次ページ
|

|